神田橋

神田生まれの祖父が
小さな私の手を引いてよく歌っていた歌
タイトルも作者も分からないけれど
「弁当箱下げてテクテク歩くは月給取りよ」という歌が忘れられない
Webで検索していたらついに似たような歌詞を見つけた
これに違いない!
しかしなんて暗い歌なのだろう

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なんだかんだの神田橋
朝の五時ごろ見渡せば
破れた洋服に弁当箱さげて
テクテク歩きの給九円(喰えん)
自動車とばせる紳士をながめ
ホロリホロリと泣きいだし
神よ仏よ聞きたまえ
天保時代の侍も
今じゃ憐れなこの姿
家では山の神が麻糸つむぎの手内職
十四の娘は煙草工場へ
にほいはすれどきざみも見えず
いつもお金は内務省
かくこそあ-れ 生存競争の 活舞台
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