ちょんまげおじさんの宿

10年以上も前、キャンピングカーを買うもっと前の話である。
中古の四駆を買ったので、喜びいさんで雪の栃木へ出かけて行った。
四駆の力も深い新雪の前には無力で、タイヤが雪にもぐって身動き取れなくなった。
他人様の力を借りて何とか這い出して、いざ湯西川へ。

なんだかんだで湯西川にたどり着き、そこで入ったのが、ちょんまげ姿のヘンなおじさんの宿。
家族風呂ではないんだけれど、「いいよいいよ、一緒に入っちゃえ 誰もいないから」 と、おじさんがいうので、小さなお風呂に亭主と混浴したのだった。
風呂から望む湯西川は、チラホラと雪が舞い、なんとも言えない素敵な景色だった。
その時の日記はココ

キャンカーになり、まっこいからジャンになり、湯西川には道の駅ができた。
度々行くようになるが、ちょんまげおじさんの「小藤やかた」がどこにもない。

「閉業したのかしら?」
「もしかしたら、どこかに移転したのかも?」
ぐらいに思っていた。

温泉ページを作っている最中、「小藤やかた」が目に入り、ふと気になって調べてみた。
なんと、私たちが行った年(2002年)に、自ら命を絶ったのだという。
ものすごく元気で明るいちょんまげおじさんと自殺がどうしても結びつかない。

その後息子さんもなくなって、宿は廃業し、危険だからと取り壊されたのだそうだ。
なつかしく、寂しく、だけどほんわかといい思い出。

「ちょんまげおじさんの宿」への2件のフィードバック

  1. >ももちゃん

    コメントありがとうございます。
    今度行く機会があったら手を合わせてきます。

    湯西川温泉は、平家の落人集落として知られている風光明媚な所です。
    冬の湯西川もなかなかいいもんですよ。川原にたくさんのミニかまくらができ一斉にライトアップされます。
    http://www.mccoy.jp/chie/outdoor/2011/yunishigawa/index.html

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