【Step1】 変数と表示  

 

このファイルはPHPです。 HTMLの中にスクリプトを埋め込んであります。PHPの実行結果は《サンプル》下の枠線の中です。その下のグレーの枠中がサンプルのソースです。

文字列を表示する 

<サンプル>

Hellow!!My name is Chie

<p>
<?php
echo ("Hellow!!My name is Chie<BR>");
?>


PHPスクリプトを囲むタグ 

  1. <? ...?>
  2. <?php ... ?>
  3. <script language ="php"> ... </script>

<PHPスクリプトはHTMLに埋め込む>

PHPはHTMLで作成したページに、スクリプトを埋め込む形でプログラミングを行います。PHPは、PHPコードの開始を示すタグからコードの終了を示すタグの間のコードを実行します。

コメントの記述方法 

  1. // ...
  2. /* ... */

変数 

  1. PHP の変数はドル($)記号の後に変数名が続く形式で表されます。
    $変数名 = 変数に代入する値
  2. 変数名は大文字小文字を区別します。
  3. PHPの変数は、代入されるデータによって型が自動的に変わります。
  4. 普通は数値同士で演算を行いますが、PHPでは文字列を算術演算の対象にすると、数値として解釈します。
  5. 変数の宣言をする必要がありません。必要に応じてキャスト(型変換)します。
《サンプル》
文字列変数+数値変数。合計は 2000 円です


《ソース》

<?php
$str = "1000 円";
$tmp = 1000 + $str;
echo ("文字列変数+数値変数。合計は $tmp 円です<br>");
?>

 

変数名は、PHPの他のラベルと同じルールに従います。 有効な変数名は文字またはアンダースコアから始まり、任意の数の文字、 数字、アンダースコアが続きます。

PHP4以降から、参照による代入ができるようになりました。参照により代入を行うには、代入する変数(ソース変数)の先頭に アンパサンド(&)を加えます。

《サンプル》

MyName is JeanLuc
MyName is JeanLuc

<?php
$str1 = 'JeanLuc';   //値'JeanLuc'を$str1に代入する
$str2 = &$str1;     //$str1を参照
$str2 = "MyName is $str2";//$str2を変更
echo ("$str2<br>");
echo ("$str1<br>");  //$str1も変更される
?>

 

変数の型 

論理値 Boolean True か False の値を持つ
整数 Integer 少数や指数を含まない値
浮動小数点数 float 少数点以下の値を持ち14桁の数値が扱える
文字列 String 文字列の長さに制限がない

数値型の相互変換 

PHPでそれぞれ違った型同士で演算をすると、「型の相互変換」が行われます。例えば、下記のように整数と実数を演算すると、変数の型は「倍精度実数」に変換されます。

《サンプル》

1234 × 0.05 = 61.7

<?php
$kingaku = 1234;//整数
$zeikin = 0.05;//実数
$zeikomi = $kingaku * $zeikin;
echo("$kingaku × $zeikin = $zeikomi");
?>

 

変数のデータ型を明示 

変数の型をあらかじめ明示するには、変数の型を括弧()で囲みます。

《サンプル》

123 (整数) + 123.45(実数) + 123.45(文字列)

<?php
$num = 123.45;
$seisu = (int) $num;   //整数
$jissu = (double) $num; //倍精度実数
$moji = (string) $num;  //文字列
echo("$seisu (整数) + $jissu(実数) + $moji(文字列)");
?>

可変変数 

可変変数は、変数名を動的に変更することができる変数です。「$$」をつけることにより変数名が置き換えられます。

《サンプル》

ボクの名前はJeanLuc

<?php
$hensu = "myname";
$$hensu = "JeanLuc"; // myname ← JeanLuc
echo ("ボクの名前は$myname");// myname が出力される
?>

 

配列変数(添え字が数字) 

変数の末尾に[](角カッコ)をつけます。添え字を指定しないときには、ディフォルト値(0)が自動で割り当てられます。

《サンプル》

apple orange melon

<?php
$fruit[] = "apple";
$fruit[] = "orange";
$fruit[] = "melon";
echo ("$fruit[0] $fruit[1] $fruit[2] <br>\n");
?>

 

配列変数(添え字が文字) 

文字を添え字に指定することができます。この配列を「連想配列」といいます。

《サンプル》

酒:八海山
ジュース:カルピス
コーヒー:コスタリカ

<?php
$drink["sake"] = "八海山";
$drink["juice"] = "カルピス";
$drink["coffee"] = "コスタリカ";
echo ("酒:$drink[sake] <br>\n");
echo ("ジュース:$drink[juice] <br>\n");
echo ("コーヒー:$drink[coffee] <br>\n");
?>

 

Array()関数 

複数の値を1つの変数に格納する場合、array()関数を使うことができます。

《サンプル》

2番目に格納されたのは catです

<?php
$animal = array("dog","cat","cow","monkey");
echo ("2番目に格納されたのは $animal[1]です");
?>

 

List()関数 

1つ以上の変数に、配列のインデックスを割り当てることができます。 array()関数で定義された値と同じ数の変数にインデックスを引き渡します。
list(変数) = array(インデックス)

《サンプル》

いぬ,ねこ,さる

<?php
list($dog,$cat,$monkey) = array("いぬ","ねこ","さる");
echo("$dog,$cat,$monkey");
?>

 

変数のスコープ 

変数のスコープは、その変数が定義されたコンテキストです。ほとんどのPHP変数はスコープを1つだけ有しています。このスコープの範囲はincludeやrequireによって読み込まれたファイルも含みます。