不定詞の用法
不定詞というのは一般に to + 動詞の原形 で成り立っています。不定詞には 副詞的用法 ・ 名詞的用法 ・ 形容詞的用法 の3種類があり、 それぞれ日本語への訳の仕方も使い方も違ってきます。何を修飾しているのかを見分けることが大切です。
名詞的用法は、~することの意味を表し名詞のはたらきをします。
例文:I want to watch TV . (私はテレビが見たい)
- よく使われる用法
like to~ 「~することを好む」
want(would like)to~ 「~することを望む」
start(begin)to~ 「~することを始める」
try to~ 「~することを試みる」
need to~ 「~することを必要とする」
副詞的用法は、~するためにの意味を表し 副詞のはたらきをします。文尾について動詞を修飾します。
例文:I went to the park to play baseball.(私は野球をするために公園へ行った)
形容詞的用法は、~するための、という意味を表します。名詞を後ろから修飾し形容詞のはたらきをします。
例文:She has a lot of homework to do tonight .(彼女は今夜するべき宿題がたくさんある)
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不定詞の用法(副詞的用法・原因)
- 感情を表す形容詞+to~ で 「~して....だ」という意味を表します。
例文:I am glad to meet you.( 私はあなたに会えてうれしい。)
この場合は、to meet が、be glad の原因となります。
S + V + O + to~
- 目的語にはふつう人がきます。目的語は後に続く不定詞の意味上の主語になります。
- 主語+tell+人+to~で「人に~するよう言う」と訳します。
例文:SheI told me to open the door.(彼女は私ににドアを開けるよう言った。)
- 主語+ask+人+to~ で「人に~するようたのむ」と訳します。
例文:Mother asked me to help her.(母は私に私に自分を手伝ってくれるよう頼んだ。) - .主語+want+人+to~ で「人に~して欲しい」と訳します。
例文: She wanted me to go there.(彼女は私にそこに行って欲しかった。)
疑問詞 + 不定詞
- 疑問詞 + 不定詞 はknowなどの目的語になります。
- how to~ ~する方法
例文:My son knows how to use the computer. (私の息子はコンピュータの使い方を知っています。) - what to~ 何を~すべきか
例文:I don't know what to say.( 私は何と言っていいかわかりません。) - where to~ どこで~すべきか
例文:I don't know where to do.( 私はどこでするべきかわかりません。)
主語となる不定詞
- 名詞的用法は、動詞(原形)のすぐ前に to がきます。「~すること」と訳します。
例文:To study French is very hard for me.( フランス語を勉強するのは私には難しい。)
- It is... for人 to~ で 「人が~するのは....だ」と訳します。
この場合のIt は形式的な主語です。不定詞の部分を主語にして訳します。forの次の人が不定詞の意味上の主語です。
特別に意味を持たない主語をおくことによって、toを使った主語が長くなることを防ぎます。
例文: It is easy for me to read Japanese.( 私にとって日本語を読むのはやさしい。)
例文:It is important to get up early.( 早起きするのは大事です。)※for+人がない場合
例文:To answer the question is difficult for you.※it を使わない場合
too....to ~ の使い方
- 「あまりに....で~できない」と訳します。 tooの次には形容詞がきます。
例文:He is too busy to go. 彼は忙しすぎて行けない。
例文:She is too young to understand it.彼女は若くてそれがわからない。 - 不定詞の意味上の主語を示すにはfor...を使います。
例文:The question is too difficult for him to answer.(その質問は難しすぎて彼には答えられない)
enough to ~の使い方
- 「じゅうぶん...で~できる」「~するほど....だ」と訳します。 enoughの前に形容詞がきます。
例文:He is old enough to understand that.彼はそれを理解するに十分な年齢だ。