アウトドア日記(2001/4/28〜4/30) |
1日目 榛名湖オートキャンプ場 今年の春は、暑さ寒さのアップダウンが激しい。なんせ桜が咲いてから雪が降ったのだ。 ここ数日も、ストーブの火が恋しいほど寒い日が続いた。 しかし、ゴールデンウィークの初日は、晴天とまではいかないまでもポカポカと暖かく、絶好の行楽日和となった。 キャンプ地が、家からそう遠くはない榛名湖ということで、少し遅い時間の10時ころに家を出た。 関越道で事故渋滞に巻き込まれたものの、さしたる混雑もなく1時過ぎにはキャンプ場に着いた。 キャンプ場についてすぐに、「初夏の初々しい緑の中でのキャンプ」との予想が甘かったことを知る。 木々はまだ枯れ木のまま、新しい芽がようやく地面から這い出し始めたところだ。初夏というよりは晩秋の色が濃い。 気温がそんなに低くないのが救いだったが、夕方から吹き始めた冷たい風により、それも救いではなくなった。 | |
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「かかあ殿下と空っ風」の言葉通り群馬県は強風が吹くことで有名だ。
一昨年のGWも、この「空っ風」のお見舞いを受けた。浅間山麓の鹿沢いこいの広場
でキャンプした時のこと、強風のせいでキャンパーの多くが恐れをなして帰ってしまった。
わが家は帰らずに居座ったが、怖がりの私は娘と一緒に、テントの中で揺れるランプにおののいた。
お互い「先に寝ないでよ」と言い合いながら・・・ 風ではないが「寒い」という点では、忘れることが出来ないキャンプ体験がある。 紅葉時期には一面素晴らしい色に染まる武尊自然休養林だ。紅葉を楽しみにしてのキャンプだったが、 その年の10月後半は、葉はすっかり散って枯れ木状態、武尊にはすでに冬が来ていた。 この時は、車の中で寒さに震えながら一夜を明かしたのだが、目覚めると周りは一面白い霜が降りていた。 オマケに出しっぱなしにしておいた水や食物は凍っていた。 今回それなりの寒さ対策はしてきたが、風は冷たく、炭火のそばから離れられなかった。 酒の肴は、味のついた肉と殻付きのエビを炭火で焼くだけ。 それに、冷凍食品を湯通しして温めるだけや乾き物の盛り合わせなど、手を加えることがほとんどないものばかりだ。 キャンプ生活に慣れるにつれて横着になっていく。 寒いから、食事が済むとさっさとテントに逃げ込んだ。テントの中は風がないので寒くはない。 ノートパソコンから流れる中島みゆきを聴きながら、水割りをチビチビ・・・そのうちいつしか眠りについた。 家にいるときよりは数段早い就寝時だ。 |
2日目、榛名湖へ うす曇の天候と緑の少ない風景は少々寂しくもあるが、GWということで湖畔は観光客でごった返していた。 「山の寂しい湖に、一人来たのも悲しい心・・・」という戦後大流行した有名な歌謡曲がある。 その歌詞のモデルは榛名湖だという。ボートラッシュの湖のそばではこの歌詞がピンと来なかったが、 榛名富士の中腹から湖を眺めたとき、それらしい雰囲気を感じることができた。 | |
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午後 榛名富士へ登る 富士山に似た形をしているからと「〜富士」と名付けらている山は多い。「榛名富士」もそんな1つだと思う。 小さいが形のきれいな山である。 榛名湖畔からゴンドラで登ることもできるが、犬連れの私たちには車以外の乗り物は利用できない。 好むと好まざるによらず、山頂に行きたければ歩かねばならないのだ。 低そうだし、パンフに「およそ40分の登り」とあったのでたかをくくった。が、これが予想に反して結構きつかった。 もちろん日頃の運動不足がその原因の大半だが、予想以上に斜度があった。 道は細く、整備されてないので滑りやすい。雨で濡れたらちょっと危険な山道である。 少しハードな散歩のつもりが心臓バクバクになった。元気なのは「まっこい」だけだったかも・・・ | |
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夕方から雨に ハイキングでかいた汗を榛名湖の温泉で流した。やっぱり温泉はいいなぁ・・・ 足の疲れもとれて気分爽快だ。 風呂の後は、少し早い夕食を榛名湖半の食堂で取った。榛名湖はわかさぎ釣りで知られているが、このワカサギのフライが美味しかった。 食事を済ませ、土産物屋で酒の肴を仕入れてキャンプ場へと戻る。 | |
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飲み始めてしばらくすると、タープの屋根を打つ雨の音に気づく。夜更けとともに雨足は速度を増し、
いつしか本降りになっていた。 雨のキャンプはそれなりに風情があって好きなのだが、寒いのはどうも苦手だ。 榛名湖オートキャンプ場は、昨年の秋と今回で2度目だが、昨秋のキャンプは最初から土砂降りだった。 ここではどうも雨と気が合うようだ。 強風よりも雨のほうが暖かいらしい。前夜ほどの寒さがないので、いつまでも外でグダグダと酒を飲む。 静かな山の闇に、雨音だけがやけに大きく響く。 |
3日目 帰路へ 前夜からの雨は朝になっても降り止まなかった。 そのせいかキャンプ場の朝は薄い霧に包まれた。そして、まるで冬に戻ってしまったかのような寒さだった。 寒さが苦手のいくじなしまっこいはシュラフから出てこないし、私の鼻からは水が滴るし、あまり嬉しくない朝だ。 午前10時、雨のキャンプ場を後にした。 | ![]() |
最後はやっぱり食いしん坊? 「伊香保の近くに手打ちうどんを食べさせてくれる店がある」と相棒が言うので、うどん好きな私としては諸手を挙げて賛成した。 「水沢うどん」というのだ。感想? いつも食べている冷凍うどんとの差がよく分からなかった(^^;) 味音痴か?←自分 伊香保まで降りてくると「春だ!」と実感する。車窓からでも多くの新緑を目にすることができた。 GWの榛名湖はまさしく私の選択ミスであった(^^;) 反省・・・ |