百年の庭

20130626-1なにげなく聞いていたラジオから流れてきた朗読に、耳を吸い寄せられました。
内容が好きなガーデニングの話ということもありますが、その表現力に心がざわつきました。
最後に作者の名前を聞いて納得。
「百年の庭」は、短編集「沙高樓綺譚」(浅田次郎)の中の一篇です。

内容は、軽井沢の紫香山荘という別荘の庭園を、親の代から庭師として世話をする老女の思い出としての話です。
庭師の女性は、山荘の主に恋をするのですが、その実激しく庭に恋をするのです。
ちょいと怖いお話ですが、ガーデニングへの表現が美しいので、イングリッシュガーデンに憧れてやみません。

朗読は田中美里さんでしたが、わたし的にはあまり納得できませんでした。
老女の声が、あまり老人っぽくなかったからです。
努力の跡は感じられましたが、願わくば、今は亡き北林谷栄さんあたりに朗読してもらいたい・・
あの方は若いころから、枯れた役がお上手でした。

文庫ではありますが、久々に新刊を注文しました。
文字で読んでみたくなりました。
この頃は、ブックオフ専門でした。
印税も払わず、作家さんには申し訳なく思いつつも、財布が乏しいもんで(^^;

スマホの端末から遡って過去番組も聞くことができるようですよ。
PCからではダメみたいですが、タブレットから浅田次郎ワールドが楽しめます。

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